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吉田アミ参加の公開録音 Ami Yoshida live recording!

2019.12.07 sat. @ftarri 無職・イン・エクスカーション(タカハシ ‘タカカーン’セイジ + YukoNexus6) presents 「楽器を演奏する」 play musical instruments Yuko and…  吉田アミ 「ピアノを演奏する」 with Ami Yoshida “play piano”  竹下勇馬 「ギターをチューニングする」 with Yuma Takeshita “tune guitar”  池田陽子 「三味線をひく」 with Yoko Ikeda “play shamisen” and more!? 録音・大城真 Recording Makoto Oshiro 19:30 open 20:00 start 2000yen ftarri(水道橋、東京) 東京都文京区本郷1-4-11 岡野ビル地下一階 Okano bldg.B1F, 1-4-11, Hongo, Bunkyo, Tokyo. more info

パンダ歳時記 vol.2 重陽の宴 at 円盤

令和元年9月9日(月曜日) 重陽の節句に菊酒を傾けながら楽を愉しむ宴を催します。 出演:吉田アミ Ami Yoshida(voice)、池田陽子 Yoko Ikeda(viola)、増井彩 Aya Masui from 滋賀 Shiga pref.(free style performance)、YukoNexus6(piano) 8pm open/start 2000yen with 1 sake or tea 入場料に菊酒一杯、または台湾茶がつきます。 more info

映画『The Making of サマースプリング』第二回内覧試写会

堀江実監督からのお知らせ 舞台版『サマースプリング』の稽古風景を追った ドキュメンタリー映画の内覧試写会、第二回目を開催することとなりました。 お忙しいところ恐縮ですが、ぜひこの機会にご覧いただけたら嬉しいです。 当日はアミさん、貴一くん、大谷さんも参加予定です。 客席を用意する関係で、鑑賞ご希望の方は、 事前に「m-hori at xg7.so-net.ne.jp」まで、参加の旨ご連絡いただけたら、大変ありがたく思います。 何とぞ、よろしくお願いいたします! ◆◆◆第二回『The Making of サマースプリング』内覧試写会◆◆◆ 日時:9月23日(月・祝)18時より上映(17時30分開場) 会場:美学校スタジオ(神保町・美学校本校より徒歩4分の新スペース)     〒101-0065 東京都千代田区西神田2-4-6 宮川ビル1階(袋小路奥)     https://bigakko.jp/address_map/index 上映時間:2時間38分(予定)    ×   ×   ×   × 『The Making of サマースプリング』 即興演奏家・吉田アミの自伝的小説『サマースプリング』の舞台化を追ったドキュメンタリー。 平成元年、中学一年生の吉田アミが体験した「地獄」に対して、 2019年現在からその場に相応しい光と音、嘘のない言葉と身体を探る。 平成の終わり、死闘の記録。 出演:吉田アミ    立川貴一    大谷能生 原作:吉田アミ「サマースプリング」(太田出版) 音楽:大谷能生 吉田隆一 舞台写真:三野新 TikTok動画:ふぁーろん 協力:土屋光 前澤秀登 YukoNexus6     榎本櫻湖 五所純子 木村カナ 郡淳一郎    三宅里沙 細馬宏通 増井彩 星葡萄 撮影協力:SCOOL 浅草橋天才算数塾 制作:ミニスキュル・シングス 監督・撮影・編集:堀江実 2019/HD/Color/16:9/158min.

映画「サマースプリング」試写会 Preview of “Summer Spring”

Sunday 21 July 2019 at 映画美学校 the film school of tokyo 『The Making of サマースプリング』 出演:?田アミ Ami Yoshida 立川貴一 Kiichi Tachikawa 大谷能生 Yoshio Ohtani 監督・撮影・編集:堀江実 Minoru Horie film (2019/HD/Color/16:9/164min.) 即興演奏家・吉田アミの自伝的小説『サマースプリング』の舞台化を追ったドキュメンタリー。平成元年、中学一年生の吉田アミが体験した「地獄」に対して、2019年現在からその場に相応しい光と音、嘘のない言葉と身体を探る。平成の終わり、死闘の記録。 Documentary movie of theater piece “Summer Spring” by minuscule shings based on Ami Yoshida’s Autobiographical novel.

ftarri7周年ライブ「声と装置」 Ami Yoshida appears ftarri 7th anniversary live.

8月4日 (日) 午後7時開場、7時30分開演 at 水道橋FTARRI 『Ftarri 7周年記念:声と装置』 田上碧 (ヴォイス) + 正直 [時里充 + 小林椋] (装置) 中村ゆい (ヴォイス) + 大城真 (装置) 吉田アミ (ヴォイス) + すずえり (装置) 料金:予約・当日ともに 2,500円 (予約はポイント10倍) 全四公演 (7月21日、7月28日、8月4日、8月11日) 通し券 8,000円 (公演初日に店頭にて購入可) 主催:細田成嗣 来場様全員にFtarri 7周年記念の Straytone ソロCDを無料進呈 Sunday 4 August 2019  at FTARRI, Suidobashi, Tokyo. “Voice and Mechanics” 7pm open 7:30pm start reserved sheet & at door 2,500yen You can get Ftarri 7 anniversary “Straytone” solo CD!

2, 3, 4 August 2019 @ ANOMALY

ニカサン/三野新 「うまく落ちる練習」 NIKASAN/ARATA MINO umaku ochiru renshyu ニカサン/三野新の2年ぶりの公演に立川貴一が出演 Kiichi Tachikawa appears! 上へ上へと伸びていく都市開発で増殖する、均質で滑らかな風景のなか、「うまく生きる」こともまた、共に形を変えていくのかーー。 本作は、昨年8月に発表した映像・パフォーマンス『アフターフィルム』、そして同年10月開催の「にんげんレストラン」(Chim↑Pom企画・於旧歌舞伎町ブックセンター)で発表した、三野のソロパフォーマンス「『息』をしつづけている」を発端にして制作されました。また、同会場から至近の通りで、何度も繰り返された投身自殺行為に遭遇した三野本人の衝撃的な経験も元になっています。 最高潮に達している再開発のなか、仮設的な工事空間が乱立する都市の風景。そこに表現としての介入の手立てはあるのか。 ベケットの不条理戯曲からはじまった二つの異なるパフォーマンスを融合し、架空の未来を舞台に不可思議な“健康増進パーク”での光景を描きます。 出演者には、近年玉田企画の出演等で活躍の目覚ましいヌトミック所属の深澤しほと、新聞家の公演や七里圭監督による映画出演等で活動の幅を広げる菊地敦子。また、前衛音楽家の吉田アミとのユニット・ミニスキュルシングスでの出演と演出を手がける立川貴一、そして藤家矢麻刀の参加が決定! 衣裳をファッションブランド PUGMENTが手がけるなど、注目の俳優や作家が揃い、現代美術ギャラリー内に不可思議な近未来世界の「投身練習場」が出現します。 *8月3日(土)24:00からの公演終了後~始発時間まで、夜のギャラリーを借り切っての特設オールナイトイベント「うまく落ちる練習の練習」を実施します! ◼トークゲストには、アーティストの 卯城竜太氏(Chim↑Pom)、松田修氏に加え、いぬのせなか座 山本浩貴氏×鈴木一平氏が決定! 最後はゲストに加えて本作のクリエーションチーム、観客も参加しての座談会形式のトークへと発展していきます。 ◼ライブセットには、豪華6アーティストが集結。 「うまく落ちる練習」音楽を手掛ける涌井智仁を中心に、作品世界をシームレスにつなぐライブを舞台空間に出現させます。 ===公演概要=== 本イベントの参加ボタンを押してもご予約確定にはなりません。チケットは https://nikasan-umaochi.peatix.com/ よりお求めください。 Synopsis  人間が絶滅に向かう世界で、「わたしたち」の頭のなかは、これからすぐにどう死ぬべきなのか?ということでいっぱいだ。 今日も「投身練習場」と呼ばれる健康増進パークは、リラクゼーションミュージックと仮囲いの部屋に囲まれた「清潔で安全な」場所の中で営業している。 うまく落ちられなかった「彼女」の息は誰にも聞こえることはなかった。 「わたし」は誰もいなくなっても、投身練習を続けていく。 「うまく落ちる」練習を続けるわたしたちは、身体に何を宿らせて、落ちていくのだろうか。 ― 三野新 日時 8月2日(金) 20:00 8月3日(土) 20:00/24:00(深夜公演+特別イベント) 8月4日(日) 14:00/17:00 ※受付は各開演時間の45分前/開場は各開演時間の30分前 深夜公演受付は開演時間の 60 分前/開場は 30 分前 上演時間 約75分 ※8月3日特別イベントは、24時公演終了後~翌朝5:00終了予定 会場 ANOMALY 〒140-0002 東京都品川区東品川1丁目33-10 TERRADA ART COMPLEX4F 会場お問合せ:TEL 03-6433-2988 anomalytokyo.com アクセス▷ 電車: 東京臨海高速鉄道りんかい線・天王洲アイル駅「B出口」より徒歩約8分 東京モノレール羽田空港線・天王洲アイル駅「中央口」より徒歩約11分 京浜急行線 新馬場駅「北口」より徒歩約8分 山手線、京浜東北線、東海新幹線、ほか・JR品川駅「港南口」より徒歩約18分 その他、品川駅港南口、大井町駅東口より複数バスあり チケット 通常公演: 前売券 3,000 円・当日券 3,500 円 深夜公演: 前売券 4,000 円・当日券 4,500 円(1ドリンク付) ご予約▷https://nikasan-umaochi.peatix.com/ クレジット 脚本・写真: 三野新 演出: 三野新と出演者たち 出演: 菊地敦子、深澤しほ、藤家矢麻刀、立川貴一 衣装: PUGMENT 美術: 西村健太 音響・音楽: 涌井智仁 宣伝美術: 石塚俊 演出・制作助手: 中谷優希、志賀耕太 美術助手 高橋宙照 原案: サミュエル・ベケット『フィルム』、『息』 協力: ヌトミック、ANOMALY 制作: ニカサン 制作協力: 清水聡美 助成: アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) 主催: ニカサン、京都芸術センター Co-program 2019 採択事業(京都公演) お問い合わせ info dot nikasan at gmail dot com more info

Chase Gardner [from U.S.A.] +minuscule shings

Sunday 2 June Chase Gardner (voice、Recorder、iPod shuffle、headphone) Solo ミニスキュル・シングス:立川貴一 + 吉田アミ minuscule shings : Kiichi Tachikawa + Ami Yoshida 2,000yen open 19:30 start 20:00 ftarri(水道橋、東京) 東京都文京区本郷1-4-11 岡野ビル地下一階 Okano bldg.B1F, 1-4-11, Hongo, Bunkyo, Tokyo.

Sunday 12 May 2019 YukoNexus6のお引越し記念Live!

滋賀県彦根市から、東京に引越してきました Just moved in Tokyo! Live performance with… 吉田アミ Ami Yoshida 竹下勇馬 Yuma Takeshita かえるさん a.k.a. 細馬宏通 Kaerusan a.k.a. Hiromichi Hosoma and 立川貴一 Kiichi Tachikawa and more!? open 19:00, start 19:30 at door1500yen You can bring drink food as you like ? 飲食持ち込み自由です。 先着入場10名様に粗品プレゼント! info@ftarri.comにメールにてご予約されますと、入手する可能性が高まります。 スタンプカードも作ったよ!  ftarri 東京都 文京区本郷1-4-11 岡野ビル 地下一階 B1F Okano bid. 1-4-11 Hongo, Bunkyo, Tokyo

公演:サマースプリング Summer Spring

English info. below 原作・吉田アミ「サマースプリング」(太田出版) 作・演出 ミニスキュル・シングス(立川貴一+吉田アミ) 出演 立川貴一、ふぁーろん 音楽 大谷能生、吉田隆一 写真 三野新 会場 SCOOL 東京都三鷹市下連雀 3-33-6 三京ユニオンビル 5F   公演日程 2019年4月28日(日)-4月29日(月・昭和の日) [全3回公演を予定] 4/28 (日) 15:00★/19:00# 4/29(月・祝)15:00* ※上演時間は約90分程度を予定しております。 ★終演後トークあり トークゲスト:榎本櫻湖×五所純子 #終演後トークあり トークゲスト:大谷能生×三野新 *終演後トークあり トークゲスト:木村カナ×郡淳一郎
木村カナ(きむら・かな) 1974年生まれ。フリーランス。吉田アミ『サマースプリング』(太田出版)を共同編集。主な著作に「二十一世紀文学少女・覚書」「森茉莉主要作品解題 「私は文学者だよ」」「『武田百合子全作品』解題 生の記録、喪の仕事」(以上、『ユリイカ』)、「尾崎翠著書目録および解題」(『KAWADE道の手帖 尾崎翠』)、「笙野頼子東西地図・拝読曼荼羅」(『文藝』2007年冬季号)など。

郡淳一郎(こおり・じゅんいちろう) オルタナ編集者。1966年生まれ。ビクター音楽産業、『キネマ旬報』、フィルムアート社、『ユリイカ』を転々。矢川澄子『いづくへか』(筑摩書房)、高橋信行編『足穂拾遺物語』(青土社)、吉田アミ『サマースプリング』(太田出版)、『アイデア』354「日本オルタナ出版史」、367「日本オルタナ文学誌」、368「日本オルタナ精神譜」などを編集。
  チケット料金 全席自由席・日時指定 予約2500円 当日3000円 学生2000円 ※受付開始は開演の35分前・開場は20分前からになります。   予約方法 3月22日(金)12:00より info@scool.jp にてメール予約受付開始。 ※件名「サマースプリング」本文に「名前」「電話番号」「希望日程」「枚数」をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。 ※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。   音楽:大谷能生 企画・制作:ミニスキュル・シングス お問い合わせ:SCOOL info@scool.jp 主催:ミニスキュル・シングス   自分が想像できる、一番、酷いことをしなくてはならない。 1989年。80年代最後の年、平成元年。昭和天皇、手塚治虫、松下幸之助……神々は死んだ。10年後に世界は終わるはずだった。携帯電話もインターネットもなかったあの頃。偏差値と管理教育といじめに脅かされる名古屋の中学1年生の日常なんて、退屈で貧弱で無価値で絶望的で、どうしようもなくノーフューチャーだったんだ!!! 吉田アミが経験した地獄の一季節のドキュメント。真っ当で、ラディカルで、キラキラ。時代の閉塞と被害者意識の瀰漫と日本語文学の停滞を打ち破るアヴァンギャルド・ヤングアダルト・ノンフィクションを作者自身が初の舞台化!   本公演に寄せて 『サマースプリング』を舞台化するつもりなんてなかった。あとがきを「泣くほど嫌なことを何故、書かねばならなかったのか」と書き出すくらいの勢いで、そもそも本にしたいとさえも思ってなかった。じゃあ、編集者になんで見せたんですかといえば、そうせざるを得なかったからだとしかいいようがない。 出版されたのは2007年で、今年でちょうど12年経った。2007年に生まれた子どもなら来年、中学生だ。どうやら平成が終わるらしい。そうか、と思った。30年前の1989年の平成のはじめに学校にも家にも居場所がなかった中学生のわたしのことを書いたこの作品を演るのなら、今しかないという気にはなった。昨年の11月に『あしたのあたし』の公演を終え、何の気なしにSCOOLのスケジュールを聞いたところ、ちょうど昭和の日までの日程がまるまる空いている。どうしよう。やっぱり、やらなきゃいけないのだろうか。いや、でも誰が。そんなのはもう決まりきっていて、立川貴一しかいないのだ。これもなりゆきというか、運命というかなんというか、出会ってしまったのだから仕方がない。まるで事故のように組むことになった演出ユニット『ミニスキュル・シングス』の相方だ。一緒に舞台作品を作るまで?、実はわたしは映像以外で貴一くんのパフォーマンスや役者として舞台に立っている姿を観たことがなかったのだ。10月から14日という短い期間でものすごく密に『あしたのあたし』を作った。そういう経験すらわたしはしたことがなかった。ただ、作品を作っていくなかで嫌なところが一つもなく、これほど感性の似ている人に自分は出会ったことがなかったし、衝突もなかった。わたしに合わせてくれて、無理をしているんじゃないだろうか。でも、あまりにもシンクロしてしまう。同時に発話し、同時に動く。やってほしいなぁと思ったことを指示する前にお互い勝手にやりはじめている。背中を預けることができる。とにかく相性が良かったし、この人のことは信じられると思った。 大谷能生と組んでいる朗読のユニットでは、まったく違う方向から正反対の作り方をしていて、文学をやっている、まずは文字から入っていって組み立てていく、という修行のようなその経験があったから、今があると思う。もともと、『吉田アミ、か、大谷能生』というふざけたユニット名で朗読を主体としたパフォーマンスや自主企画を続けてきたわけだけど、能生がわたしと朗読のユニットを組みたいといい、はじめてやったのが『サマースプリング』だったのだ。ただでさえ、朗読なんて意味のある言葉や、セリフめいたことを言うことが嫌なのでヴォイスパフォーマンスをやっているわたしからすると地獄であったし、そういえばそのときも「やりたくない」とわたしは能生に言っていたがたぶん、かなり長い時間、電話で説得され、断るのが面倒くさくなったのと「今までやっていないことをやろう」という甘い言葉に誘惑された。前衛家を名乗っている自分は、そういう誘い方をされてしまえば「やってやろうじゃないか」という気になるしかないじゃないか。 気乗りしないと言いながら、わたしは貴一くんに「やってみないか」と誘ったわけであるが、当然、断られるだろうという予感があったが「やる」と言われてしまった。やばい、逃げられないぞ。やるのかー、断るって思ったんだけどなあ。おかしいなあと思いながら、いけるなという気もしている自分が同時にいた。中学生の女の子役だよ。正気ですか? ああ、イカれていたんだったこの人は、とわたしは妙に安心した。しかし、その後、周囲のプレッシャーや期待、ストレスから「やっぱりやらない」「白紙にしてください」と言いはじめたとき、あせった。おい、今更、何言っちゃってるんだよ。もう、やるって決めたんだからやろうよ。今度は自分が能生のように説得をする番だ。 「『サマースプリング』は自分の外に出したくない、つらい過去を書いたのだから、やりたくないという気持ちを持ったまま舞台にあがってほしい」そんなようなことをわたしは言ったと思う。3日間みっちり説得して、納得してもらえたのだが、交代にわたしが「やりたくない」気分になっていた。とにかく自分でこの文章を書くことがつらい。みんなーッ!みてみて!みたいな態度を取れるほど自己愛が強い人間ではない。自分を嫌悪しているから自分を雑にあつかってしまう。とにかく台本を直したりする作業がしんどい。やりたくてやるわけじゃない。やらざるを得ないからやるだけだ。そのことをそのまま素直に伝えた。貴一くんは「やりたくなさは悪いこととは思ってなくて、やりたくなさを隠す方がなにより良くないと思ってます。楽しいフリなんて意味ない。」というようなことを言い、この作品の中にあるつらさは自分の中にもあるから自分もつらい。でも、痛みと向き合うことで救われたいとか思っていない。と言った。わたしはそれがうれしかったし、やっぱり「やるしかあるまい」ともう一度、決心した。何度も何度も決めながらちょっとずつ、確かなものを見つけていく。そういうやり方でしか、作品を作れない。 傷ついてもけっきょく、人はたった一人で、自分の意志で勝手に救われるものだ。自分自身で決めない限り、なにも世界は変わらない。誰かに救ってもらったと思えば、いつまでもその人に救いを求めるようになる。わたしの神は誰も救わないし、人に平等に不平等だ。それが対等というものだとも思う。 30年前の自分がゾンビのように墓から蘇る。これでやっと過去に落とし前がつけられる。平成の終わりとともに弔うことができる。わたしであってわたしではないあなたに託すことでしかこの物語は終わらすことができない。やっと、本を閉じることができる。わたしはわたしに残酷だがあなたになら優しくできるのだ。 というわけで平成の中二女子病の最高傑作と名高い『サマースプリング』、ぜひとも観に来てほしい。いろんな人に観てもらいたいです。(吉田アミ)   音楽 大谷能生(おおたに よしお) Yoshio Ohtani 1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。96年~02年まで音楽批評誌「Espresso」を編集・執筆。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。音楽家としてはsim、mas、JazzDommunisters、呑むズ、蓮沼執太フィルなど多くのグループやセッションに参加。ソロ・アルバム『「河岸忘日抄」より』、『舞台のための音楽2』をHEADZから、『Jazz Abstractions』をBlackSmokerからリリース。映画『乱暴と待機』の音楽および「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌を担当。チェルフィッチュ、東京デスロック、中野茂樹+フランケンズ、岩渕貞太、鈴木ユキオ、大橋可也&ダンサーズ、室伏鴻、イデビアン・クルーなど、これまで50本以上の舞台作品に参加している。また、吉田アミとの「吉田アミ、か、大谷能生」では、朗読/音楽/文学の越境実験を継続的に展開中。山縣太一作・演出・振付作品『海底で履く靴には紐がない』(2015)、『ドッグマンノーライフ』(2016/第61回岸田戯曲賞最終選考候補)、『ホールドミーおよしお』(2017/Corich舞台芸術祭・演技賞受賞)では主演を務める。最新作はJazz Dommunisters『Cupid,Bataille &Dirty Microphone』(2017/Taboo-Villege)。 ・webサイト http://www.ootany.com/   吉田隆一(よしだ りゅういち) Ryuichi Yoshida 「SF音楽家」という肩書きで活動するバリトンサックス奏者・作編曲家。「blacksheep」(with スガダイロー、石川広行)、「N/Y+Y」(with 新垣隆、芳垣安洋)等での音楽活動を中心に、文化諸相の混在を図る。文筆活動も行っており、SFやアニメ、音楽に関するレビューや文庫解説を多数執筆している。一般社団法人日本SF作家クラブ会員。   写真 三野新(みの あらた) Arata Mino 1987年福岡県生まれ。ニカサン主宰。写真家・舞台作家。 2010年より「写真と身体の関係性を追求するカンパニー」であるヒッピー部を主宰し、以降全作品の写真・構成・演出を手がける。 2013年『Z/G』にて初個展以降、三野個人名義での写真展示・パフォーマンス作品の発表を行う。 2017年に演劇を行うカンパニーであるニカサンを結成。 2011年早稲田大学文学部演劇映像コース演劇科卒業。 2017年東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。博士(芸術)。   Kiichi Tachikawa in “Summer Spring” Based on Ami Yoshida’s autobiographical novel “Summer Spring”  Direction by minuscule shings (Kiichi Tachikawa + Ami Yoshida) Music by Yoshio Ohtani and Ryuichi Yoshida At SCOOL 5F Sankyo Union bid. 3-33-6 Shimorenjaku, Mitaka, Tokyo   Schedule 15:00★/19:00 Sunday 28 April 2019 15:00* Monday (national holiday)  29 April 2019 approx. 90 mins. show ★There is talk session after the show (in Japanese) with Sakurako Enomoto and Junko Gosho Front desk open 35mins and door open 20 mins. before every show. *There is talk session after the show (in Japanese) with Kana Kimura and Junichiro Koori.  They are editor of “Summer Spring”.   Front desk open 35mins and door open 20 mins. before every show. Ticket Adv. 2500yen, At door 3000yen, Student discount 2000yen. How to reserve your sheet? Reservation starts 12:00 Friday 22 March.  Send email to  info@scool.jp Title should be “Summer Spring”.  Your name, phone number, which show you want to see and how many tickets you want.  When you get a reply from scool, your reservation done. In the case of you want to cancel your reservation, please let me know!   Music by Yoshio Ohtani Photo by Arata Mino Presented by minuscule shings More info SCOOL info@scool.jp     1989. The last year of the 80’s, Heisei 1st year. Emperor Showa(Hirohito), Osamu Tezuka, Konosuke Matsushita … The gods died. The world was supposed to end ten years later. There was no cell phone or the Internet. Deviation value and management education and bullying threatened the daily life of first graders in Nagoya was boring, poor, worthless, hopeless, and hopelessly no future !!!  This is a document of season of the hell experienced by Ami Yoshida. Straight, radical and sparkling. The author herself sets the stage for the first time in avant-garde young adult nonfiction that defeats the era, the spreading of victim awareness and the stagnation of Japanese literature!